お悩みの部位から探す | まつおか整形外科クリニック|豊島区南大塚の整形外科・リハビリテーション科
首の痛み
加齢変化に伴って頚椎(脊椎の首の部分)や椎間板が変形すると、頚部周囲に痛みやしびれ、こり感などの局所症状が現れることがあります。これらを変形性頚椎症と総称し、脊髄(せきずい)が圧迫されている場合を頚椎症性脊髄症、脊髄から枝分かれする神経(神経根)が圧迫されている場合を頚椎症性神経根症と呼びます。高齢化で比較的頻度の高い疾患です。頚椎症性脊髄症の症状としては、首や肩の痛み、手足のしびれのほか、箸が使いにくい、ボタンが留めにくいといった手指の動作が困難になることも特徴的です。
肩の痛み
中年以降、特に50歳を過ぎたころに症状が出現しやすいため五十肩とも呼ばれています。加齢や過労により、肩関節を包む袋(肩関節包)の中で炎症が起こることによって、痛みが生じると考えられています。自然に治癒することもありますが、ときに夜間痛で眠れなくなったり、腕を高く上げることや回すことが困難になったりして日常生活に支障がでてきます。関節が癒着して動かなくなることもあります。
肘の痛み
肘関節を形成している骨(上腕骨、尺骨、橈骨)の先端は、関節軟骨に覆われており、骨にかかる衝撃を緩和しています。変形性肘関節症は、この関節軟骨がすり減り、壊れることで肘関節が変形していく疾患です。初期は運動や作業など、肘に負荷がかかったときにだけ痛みを感じますが、進行すると着替えや食事などの動作でも痛みを感じるようになります。変形が高度になると、安静時にも痛むようになります。
手指の痛み
腱鞘炎は、手の使いすぎによって指や手首の関節などに痛みが生じる疾患です。手首の母指(親指)側にある腱鞘(けんしょう)と、その部分を通過する腱の間で摩擦が起こり、手首の母指側が痛んだり、腫れたりします。安静にして手を使わなければ腫れは引きますが、使い続けると腫れや痛みが強くなります。スポーツや仕事で指を多く使う方によくみられます。腱鞘炎によって腱鞘が狭くなったり、腱が腫れたりすると、曲げた指を伸ばそうとした時にカクンとばねのように跳ねることがあります。
腰の痛み
腰への負荷によって椎間板の外側(線維輪)が傷つき、椎間板の中身であるゼリー状の髄核(ずいかく)が、後ろや横に飛び出してしまう病態を腰椎椎間板ヘルニアといいます。突出した部分(ヘルニア)が神経を圧迫し、腰や臀部、下肢にしびれや痛みが起こります。背骨が横に曲がって、動きにくくなったり、重いものを持ち上げたときに強い痛みを伴ったりすることもあります。幅広い世代で発症します。
膝の痛み
前十字靭帯は、膝関節の中心部で大腿骨と脛骨(けいこつ:すねの骨)をつなぐ、強靭なコラーゲンの線維束であり、後十字靭帯と十字に交差して膝関節を支えています。脛骨が前へずれないように機能するとともに、膝関節が滑らかに動くように補助する役割を担っています。この靱帯が損傷、または断裂することを前十字靭帯損傷といいます。スポーツの活動中などに、一度の大きな外傷で発生します。
股関節の痛み
股関節は足の付け根にある大きな関節です。太もも側の大腿骨頭が、骨盤側のお椀の形状をした寛骨臼にはまり込み、大腿骨と骨盤をつないでいます。寛骨臼と大腿骨頭の表面は軟骨に覆われ、その周りは関節包に包まれています。変形性股関節症は、先天性の疾患や外傷によって関節に過度な負担がかかり、軟骨の破壊や軟骨と骨に変形が起きる疾患です。多くは、先天性股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全などの発育性股関節形成不全が原因となりますが、加齢変化や体重増加によって発症するケースもあります。
足・足首の痛み
捻挫とは、関節に外力がかかり靭帯や腱などの軟部組織や軟骨が損傷することをいいます。X線(レントゲン)検査で、骨折や脱臼などの異常が認められない関節の怪我の多くは、捻挫という診断になります。捻挫は全身のあらゆる関節部位で起こりますが、最も多くみられるのが足関節(足首)です。走っている最中の急な方向転換や転倒、交通事故や段差の昇降時の踏み外しなど、きっかけは様々です。主な症状は、患部の腫れと痛みで、靭帯の損傷が大きいほど強くなる傾向にあります。皮下や関節内に出血や熱感などを伴うこともあります。